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マイクロソフトと金融サービス業界: 1 年の振り返りと 2022 年のトレンド予測

※本ブログは、米国時間 2021 年 12 月 16 日に公開された Microsoft and the financial services industry: A year in review and 2022 trends ahead の翻訳です。
※下記で紹介しているイベントコンテンツは、すべて英語で提供されています。

2021 年は、金融サービス業界にとって驚くべき変化の年でした。金融サービス全般で、さまざまな企業がデジタル イノベーションを記録的ペースで加速させる様子が見られました。ここマイクロソフトのスタッフにとっても、今年は重要な年となりました。Microsoft Cloud for Financial Services をリリースし、金融サービス業界をリードするシステム インテグレーター (SI) や独立系ソフトウェア ベンダー (ISV) と共に数々の大きな前進を遂げました。それは当社が「金融サービス業界に特化した、幅広く、層の厚いサポートを提供し、今日の目まぐるしく変化する情勢の中でお客様の成功を後押しする」という長年のコミットメントを強化したことが背景にあります。

本記事では、2021 年を締め括るにあたり、過去 1 年の主要な変革領域におけるブレークスルーについていくつかご紹介すると共に、2022 年の展望についてお話したいと思います。

コア プラットフォームの最新化

近年のパンデミックにより、金融サービス企業はレガシ システムの見直しを迫られました。最新システムを最大限に活用しながら、コストの削減を図るというものです。マイクロソフトは、銀行業、資本市場、保険業にわたる幅広い金融サービス機関と連携し、コア システムの最新化とクラウドへの移行を通じて、コスト削減や業務効率の向上、アジャイル ビジネスを実現するプラットフォームの構築を目指す活動に注力しています。

今年、多くの大手金融機関が、新たな価値の創出に向けて、当社のクラウド プラットフォームを導入しました。たとえば、カナダの金融機関である Canadian Imperial Bank of Commerce では、プライマリ クラウド プラットフォームとして Microsoft Azure を採用し、バンキング プラットフォームの拡大と最新化 (英語) を実現すると同時に、さらなるレジリエンス、効率性、俊敏性の強化に取り組んでいます。また、当社との協力関係がさらに進んでいるアフリカ最大の金融機関の Standard Bank では、Microsoft Cloud への投資を拡大することで、市場力学や顧客ニーズへの対応に不可欠なイノベーション、効率性、レジリエンスの実現 (英語) を目指しています。

米金融機関の Morgan Stanley では現在、Microsoft Azure を利用して IT 環境の最新化を加速 (英語) させており、顧客や従業員、開発者のエクスペリエンスの向上を目指しています。さらに、グローバル決済業界にとって大きな展開の一例として、米国の BNY Mellon が Azure を利用して Microsoft Treasury の送金をクラウドに移行することに成功したケースが挙げられます。これは、決済の最新化 (英語) における大きなマイルストーンとなっています。

差別化されたカスタマー エクスペリエンスの提供 

パンデミックによって顧客の行動や期待が変化したことで、金融サービス業界における現代化のニーズの大半が、カスタマー エンゲージメントを新たなレベルに引き上げることを主眼に置いたものとなっています。それを受けて、スイスの損害保険会社 Swiss Re Corporate Solutions では、Azure、Azure Databricks、Azure Machine Learning を利用して、従来の顧客関係管理 (CRM) ソリューションをデータ ドリブン型の顧客エンゲージメント管理プラットフォームへ転換 (英語) することに決定しています。ニュージーランド最大の銀行 Westpac でも、顧客サービスの向上に向け、いかに Microsoft Dynamics 365 を利用して顧客重視の改革を全社規模で推進 (英語) しているかを紹介しています。

当社は、米保険会社 Progressive との協力のもと、Azure AI の最新機能を利用して、カスタマイズされた有意義な対話を通じた同社のチャットボット体験のレベルアップと顧客との関係強化 (英語) にも取り組みました。ほかにも、当社は米金融サービス企業 MSCI との戦略的提携を前進させ、最新の国際投資業界向け Azure ベース イノベーション (英語) によって、資産の管理者や所有者、ヘッジ ファンドや銀行各社といった、世界中のきわめて洗練された投資家に対し、MSCI の顧客エクスペリエンスを向上させています。

チームワークによる従業員の能力強化

いつ、どこで、どのように働くかに関して、私たちは一世代に一度あるかないかという転換を経験しています。職場の最新化を加速させる取り組みは、当社にとってのもう 1 つの重要投資分野です。セキュリティ保護されたコラボレーションやコミュニケーション、ビジネス プロセスのイノベーション技術、そして重要情報への場所を問わないアクセスを通じて、金融サービス機関がリモート ワークの生産性を向上させ、柔軟性を実現できるようお手伝いしています。

スイスの保険グループ Zurich Insurance では、Microsoft 365 の各種ツールを利用して未来に備える (英語) ためのすばらしい取り組みが進められています。顧客サービスの最新化、最高のユーザー エクスペリエンスを実現するための同僚に対するサポート、従業員満足度の向上を目的とした取り組みです。また、オランダの金融機関 Rabobank では、より優れたカスタマー エクスペリエンスを提供するための知識や経験を共有することで、従業員のより効果的な連携を目指した “ワン デジタル ワークプレース” のビジョンを実現するプラットフォームとして、Microsoft 365 を採用し、セキュリティを損なうことなく、可動性とコラボレーション (英語) を向上させました。

オランダの銀行 ABN AMRO は現在、マイクロソフトのクラウド テクノロジを用いた変革文化の構築を進めており (英語)、従業員のユーザー採用を変革し、従業員と顧客、双方の満足度を高めると同時に、新機能によって市場投入までの時間短縮を実現できるところまで来ています。このほか、米保険会社 Nationwide では、自社の人重視のミッションを Microsoft 365 を利用したハイブリッド ワーク シナリオ (英語) へと展開する新たな方法を見いだすことで、いかに変化を受け入れているかについて紹介しています。

リスクとサイバーセキュリティの管理

パンデミックは、「たとえ大きな変化があったとしても、セキュリティとコンプライアンスは中核としてあり続ける」ということを証明しました。一企業として、セキュリティとコンプライアンスに向き合ってきた深く長い歴史とコミットメントを持つマイクロソフトでは、金融サービス業界のお客様が、リスクに対する洞察を深めて、コンプライアンスを促進できると同時に、組織や従業員を守れるよう支援する取り組みに重点を置いています。

今年、米金融機関の Wells Fargo では、新たなマルチクラウド戦略を取り入れ、Microsoft Azure を利用して同社のあらゆる機能にわたる信頼できるセキュアな基盤を実現 (英語) し、より適切なリスク管理を可能にすることで、デジタル変革ジャーニーの次なる一歩を踏み出しました。また、日本の三菱 UFJ フィナンシャル・グループとはクラウド移行において連携し、Azure を共通のシステム インフラストラクチャとして採用 (英語) することで、同社にリスク管理、セキュリティ、コスト削減面でメリットをもたらしました。

スイスの銀行である UBS でも、Microsoft Azure を利用してグローバルな規模とセキュリティの実現 (英語) を目指しており、その結果として、現在の進捗状況を紹介しています。そして、カナダの金融機関 TD Securities では、最近、高度なセキュリティとコンプライアンスを備えたグローバルな Microsoft Teams 展開 (英語) によって、自社の Microsoft 365 コミュニケーション コンプライアンス インフラストラクチャを強化したばかりです。

環境にやさしい金融サービス業界の実現へ

金融サービス業界は今、サステナビリティを優先し、気候変動対策における自身の役割に対して責任を果たそうとしているところです。そこでマイクロソフトでは、金融サービス業界のお客様が、ESG (環境・社会・ガバナンス) ソリューションを生み出し、サステナビリティに関する自社の優先事項を達成できるよう支援することに重点を置いています。

たとえば、今年初めには、英国の銀行である NatWest Group と協力し、マイクロソフトのクラウド、データ、AI プラットフォームを利用して、英国企業が各自の炭素排出量をより的確に把握し、二酸化炭素排出量削減に向けた独自の対策を打ち出す (英語) ことができるように取り組みました。

また、ドイツの再保険会社 Munich Re との提携では、Azure を利用して、考え得る財務的影響を向こう何年にもわたって予測できる、セキュアな気候変動リスク アセスメントの採用 (英語) をお手伝いしました。そして、最近の記事によると、オランダの金融機関 Rabobank とイタリアのフィンテックのスタートアップ Flowe が、マイクロソフトのテクノロジがいかに両社のより持続可能な地球づくりに貢献しているかについて紹介しています。役員会での優先課題としての ESG (英語) の詳細についても、ぜひご覧ください。

イノベーションと成長への足掛かり

デジタル ツールとクラウドについて言えば、お客様は、独自のニーズと課題に合わせたクラウド サービスが必要であることをはっきりと理解していました。金融サービス業界のこのニーズに対し、当社は Microsoft Cloud for Financial Services (英語) (11 月に提供開始済み) によって応えています。

この特定業種向けクラウドは、当社の既存のパブリック クラウド サービスを拡張して新機能を組み合わせることで、信頼でき、持続可能な成長を実現するイノベーションの創出において、間違いなく Microsoft Cloud のパワーと価値を引き出すことができます。当社のパートナーたちも、Microsoft Cloud for Financial Services の成功と拡大の立役者であり、当社では、各種サービスと ISV パートナーで構成されたエコシステムが成長を遂げ、既にその機能の拡張に取り組んでいることを大変うれしく感じています。Microsoft Cloud for Financial Services の詳細についても、ぜひご確認ください。

今後の展望

2022 年が迫るなか、金融サービス業界に減速の兆しはありません。消費者と SME のトレンドにおける大きなシフトに伴い、カスタマー エクスペリエンスが次の競争の場となり、業界の競争はエスカレートする見込みです。金融サービス業界の各企業は、自社のビジネス モデルを厳しく見直し、業界の顧客やパートナーが競争上の強みを活かし、コマース エクスペリエンス全体に金融サービスを組み込むことができるよう、新たなチャンスを見つける必要があるでしょう。

予想されるもう 1 つの大きなトレンドは、従業員の働き方改革です。柔軟な働き方は定着しています。また、人材の状況も根本的に変わりました。多様な人材を引き付け、定着させるには、ハイブリッド ワークに対する周到なアプローチが不可欠となります。こちらでは、金融サービス業界の現在および今後のトレンド (英語) をさらに取り上げています。

この先も簡単なロードマップなど存在しませんが、デジタル化の加速によって、つい最近まで想像もつかなかった方法で、可能性の範囲を広げることができる、大きな機会が生まれているのです。そのため、マイクロソフトでは、あらゆる組織に対して今後の成功に必要となるデジタル機能を提供したいと考え、迅速な価値実現や、コスト削減、俊敏性の向上や、持続可能な成長に向けたイノベーションの加速に向けて、金融サービス業界のお客様の支援に取り組んでいます。

今後も、このような事例や成功体験、トレンドをより多くご紹介できる予定です。

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