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現場が“腹落ち”する製造業 DX、手戻り最小限で速やかな変革

工場の組立てラインで作業する男性

特集: 加速する製造業の変貌 ~ポスト・パンデミックのDX実践アプローチ~ 第 2 回

新型コロナウイルス感染がもたらした非常事態が沈静化した後に訪れる産業界の「ニューノーマル」。これを見据えて、製造業の現場で DX (デジタル トランスフォーメーション) を加速する機運が高まってきました。この一方で、IoT や AI など DX のけん引力となる革新技術と、実際の現場における課題が結びついておらず、なかなか DX が進まないという声は少なくありません。こうした現場が、主体的かつ効率的に DX を実践するためのソリューションとして、マイクロソフトは「リファレンスアーキテクチャ」の活用を提案しています。

「第 4 次産業革命 (インダストリー4.0)」の大きなブームをキッカケに、ICT (情報通信技術) を活用した業務プロセスの革新、すなわち製造業 DX に取り組む企業が、この数年間に日本国内でぐっと増えました。DX 推進をミッションとして経営層から与えられている現場も多いのではないでしょうか。こうした製造業の現場に向けられる DX 推進の圧力は、今後一段と高まるでしょう。新型コロナウイルスの世界規模の感染拡大という事態を受けてサプライチェーンの分断や生産停止といった深刻な事態に直面。これによって従来から浮上していた製造業の課題が、一段と鮮明に浮き彫りになったからです。

しかも、新型コロナウイルスが製造業にもたらす様々な問題が長期化するのは確実です。新たな状況を前提に、従来から懸念されていた現場の課題を根本的に解決しなければ事業の競争力が低下する一方という事態になりかねません。いまや製造業にかかわるすべて企業にとって DX を加速することが不可避という状況になりました。しかも、その取り組みのスピードも問われています。世界の潮流の中で後れを取ることが国際競争力の低下に直結するからです。

全体最適が前提のシナリオが重要に

こうした状況の中で、効率的に DX を進めるためには、ものづくりのプロセス全体を見渡して、自社が取り組むべき課題を明確にしたうえで、全体を最適化するシナリオやロードマップを描くことが重要です。製造業 DX は、一夜にして実現するわけではありません。業界の動きをにらみながら、自社のニーズに応じた適切なロードマップを描いて段階を追って取り組むのが現実的です。特に、最近まで製造業 DX の話題は、IoT を利用した特定の工程の改善など、部分最適の取り組みに集中しがちでした。いまやこの状況は変わりました。様々な工程が有機的につながった大きなものづくりのシステム全体を最適化することが DX の前提という認識が世界に広がっています。ものづくりの仕組み全体を視野にいれた DX のシナリオは、ますます重要になっています。

HoloLensでガイドビデオに従ってエンジンを組み立てる女性

それに加えて、DX の基盤となる IT システムには、合理的で拡張性を備えていることが求められます。段階を追って DX を進める過程で、たびたびシステムを作り直していたのでは非効率的だからです。将来の拡張を見越したうえで、新しい標準の登場など業界や技術の動きに柔軟に対応できる仕組みを構築すべきでしょう。

「先人の知恵」を活用して効率的な DX

ICT ベンダーの多くは、こうした前提を念頭において製造業 DX に向けた様々なソリューションを提供してきました。その一方で、現場の目標が高度化するにつれて、DX を阻む課題も浮き上がってきました。その 1 つは、ICT ベンダーが提供する新しい技術と、現場の課題が、なかなか結びついていないことです。このため現場に ICT が広がらないうえに、全体最適を前提にしたシナリオがなかなか描けないという事態を招いています。

こうした問題を解決し、効率的な製造業 DX を推進するためのソリューションとして、いまマイクロソフトは、「リファレンスアーキテクチャ」を積極的に展開しています。リファレンスアーキテクチャは、それぞれの現場に応じた的確な DX を効率よく推進するための、いわば「ガイドブック」です。

「リファレンスアーキテクチャ」には、ここ数年間の製造業における活動を通じて、マイクロソフトが実際の現場で獲得した多くの知見が、反映されています。しかも、徹底的に現場の言葉を使いながら、現場の実情に合わせて情報を表現しているのが大きな特徴です。現場の方がこれを見ると ICT 業界が提供する様々な技術や手法の利点が、従来よりも早く “腹落ち” するはずです。また、ものづくりのシステム全体を俯瞰した形で情報を揃えているので、全体最適を前提にした自社のロードマップを描くのにも役立つでしょう。しかも、DX の先進企業との取り組みの中で生まれた先進的なソリューションのエッセンスを随所に盛り込んでいます。つまり、「先人の知恵」を活用して、効率的に DX を推進できるわけです。これまでの実績を踏まえたシナリオやソリューションを描けるので、試行錯誤や手戻りの削減も期待できます。

「リファレンスアーキテクチャ」には、「未来の工場/オペレーション(スマートファクトリー)」「インテリジェント・サプライチェーン」「コネクテッド製品/製品イノベーション(モノからコトのプロセスづくり)」「コネクテッド・フィールドサービス(リモート保守)」「コネクテッド販売およびサービス (保守以外のサービス)」といった大きく5つのイノベーションのシナリオが用意されています。さらに、それぞれについて、「ユースケース」「ソリューション・シナリオ」「ファンクションマップ (ユーザーの業務機能)」「全体構成システムイメージ (全体の構成)」「リファレンスアーキテクチャ」といったメニューがあります。これらに沿ってアプローチすることで、課題の抽出、DX のシナリオ作り、具体的なシステム構築、実装までの一連の DX の取り組みを、現場が主体となって進めることができるようになっています。もちろん、その過程で行き詰ってしまうことがないように、新しい技術をテーマにしたワークショップやセミナーの開催など、様々なサポートをマイクロソフトが提供しています。

製造業の現場は、最近まで ICT ベンダーにとって馴染みの少ない領域でした。ところが製造業 DX の動きが出てきた数年前から、積極的に現場の領域に踏み込み実践的な情報やノウハウを獲得し、自社の製品やサービスに反映する ICT ベンダーが着実に増えています。マイクロソフトも、こうした取り組みをいち早く始めたベンダーの 1 つです。現在展開している「リファレンスアーキテクチャ」は、その大きな成果と言えるでしょう。

(監修: 日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ)

リファレンスアーキテクチャ資料のダウンロード

リファレンスアーキテクチャの資料は下記からダウンロードできます。

未来の工場/オペレーション (スマートファクトリー) 編

インテリジェント・サプライチェーン編

コネクテッド製品/製品イノベーション (モノからコトのプロセスづくり)/コネクテッド・フィールドサービス (リモート保守)/コネクテッド販売およびサービス (保守以外のサービス) 編 (3 分野が 1 つの資料に含まれます)

この投稿はシリーズです。

第 1 回 「コロナ禍で加速する製造業 DX、的確かつ迅速な「現場」の変革が不可避に
第 3 回 「先行する製造現場の DX に素早く追随、最適な筋書きを浮き上がらせる 5 つのメニュー
第 4 回「 「DX は成長戦略の大きなチカラ」、大胆な取り組みを着々と展開
第 5 回「製造業 DX は確実に加速、柔軟な姿勢で多様なエコシステムを構築
第 6 回「現場で鍛えた ICT を活用する局面へ「先人の知恵」を生かして製造業 DX を加速
第 7 回「ビジネス変革を見据えた製造業 DX、データモデル「CDM」の強化で基礎を整備

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