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ベンダー ロックインを回避して、産業用 IoT ソリューションの導入を成功させる方法

タブレットを持ってコンピューターのパーツを見ている 2 人の人物

※本ブログは、米国時間 2021 年 4 月 12 日に公開された How to avoid vendor lock-in and guide your Industrial IoT solutions の翻訳です。
※下記で紹介しているイベントコンテンツは、すべて英語で提供されています。

6 年前に Azure Industrial IoT チームを立ち上げて以来、私が参加してきたビジネスの意思決定者の会議では、あるトピックが議論の中心となる傾向にありました。ベンダー ロックインです。ベンダー ロックインとは、既存のシステムとの互換性を維持するために、これまで使用していたベンダーのソリューションを必然的に選ばなければならず、最適なソリューションを選択できないことを言います。

製造業に長く従事している人にとっては、これは驚くべきことではないでしょう。何十年もの間、製造メーカーは、デジタル製造のソリューションを閉じたエコシステムの中で構築しなければなりませんでした。こうしたソリューションのほとんどが提供するのは、高価な専用のインターフェイスに限られ、データは専用のデータベース システムなどのサイロに保存されていました。

多くの製造メーカーが、こうしたロックインから解放されたいと願い、デジタル変革の取り組みを、製造業のコミュニティとパートナー エコシステム全体のイノベーションを創出する機会と捉えています。Microsoft Azure IoT は、IoT を簡素化して主流化する (英語) ことを目的としており、将来に向けた、産業用 IoT や製造データ システムのオープン性と相互運用性の推進に貢献しています。製造メーカーの意思決定者は、テクノロジについての重要な決定をする際に、ロックインの次のような徴候に注意することをお勧めます。ロックインを回避することによって、IoT ソリューション導入の取り組みを簡素化し、最終的に導入を成功させることができます。

Industry 4.0 ベンダー選定の指針となる 5 つの確認事項

以下は、提案された産業用モノのインターネット (IIoT) ソリューションがロックインをもたらすものであるか見きわめるための質問として、私が策定した 5 つの確認事項です。提案されたソリューションがいずれかの項目に該当する場合、そのソリューションの採用について再検討することをお勧めします。

  1. そのソリューションに専用インターフェイスが含まれていないか
    データやシステムにアクセスするために使用する必要があるインターフェイスが、IEC、ISO、DIN、Oasis などの第三者機関によって承認された標準に基づいていない場合、そのソリューションはロックインをもたらします。
  2. そのソリューションで専用の通信プロトコルが使用されていないか
    また、ロイヤルティなしでは公開されず、利用できない専用の通信プロトコルがソリューションで使用されている場合も、そのソリューションはロックインをもたらします。
  3. そのソリューションで専用のデータ形式が使用されていないか
    ソリューションで転送中のデータや保存データのエンコードに専用のデータ形式が使用される場合、データを取り出すにはデータの変換が必要になり、場合によっては変換自体ができないこともあります。また、大規模なデータ セットの場合、データの変換は大きなコストを生む可能性があります。
  4. そのソリューションでデータの保存に専用のデータ モデルが使用されていないか
    専用のデータ モデルを使用してデータのモデリングや再モデリングを行う必要がある場合、使用する別のモデルへデータをマッピングすることが困難になります。
  5. そのソリューションは実行場所を特定するものでないか
    ソリューションが、特定のデータ センター内や、そのソリューション ベンダーからしか調達できない特定のハードウェア上など、単一の環境でしか実行できない場合、そのソリューションはロックインをもたらします。

オープン スタンダードで先頭に立つ

Azure Industrial IoT は、GartnerForesterIDC によって、IIOT プラットフォームのリーダーに選出されています。これは、一つには、業界全体で起こっているイノベーションを受け入れてベンダーロックインを回避しようとする、マイクロソフトの絶え間ない努力によるものです。マイクロソフトは、当社のオープン クラウド プラットフォームに基づくオープン性、オープン ソースの実装、オープン マシン データ モデルのサポート、そして最も重要なこととして、OPC UA (Open Platform Communications Unified Architecture) のような相互運用性に関するオープンな業界標準の活用への献身的な取り組みを通じて、これを達成しています。

IIoT ソリューション用に提供されているテクノロジの多くが、オープンであること、業界標準を使用していること、またはその両方をうたっています。しかし、詳細に調べると、それほどオープンではなく、また標準 (標準化機構によって承認および管理されている規格) に基づいていないことがわかります。さらに悪いことに、特定の組織が実際に標準化機構なのかどうか見分けるのが難しいこともよくあり、多くの人が「標準」という語と「オープン」という語を混同しています。特定のテクノロジやソリューションがオープンであることをうたっているからといって、それが標準であるわけではありません。標準かどうか容易に見分ける方法の 1 つは、関連する発行番号の有無を調べることです。たとえば、OPC UA には、IEC 標準化機構によって発行番号 62541 が割り当てられています。

Azure Industrial IoT プラットフォームは、OPC UA を使用した最初のクラウド プラットフォームです。また、OPC UA マシン データ モデルと OPC UA のオープン通信インターフェイス (クライアント/サーバーと PubSub の両方) を使用しており、さらに OPC UA のデータ形式と、OPC UA の標準的な通信プロトコル マッピングである TCP/IP と MQTT も使用しています。

OPC UA 標準の優位性

適切なテクノロジを選択したことを示す 1 つの目安として、周囲の反応があります。他の人々がそれぞれ自分たちの使用しているソリューションといっせいに比較しはじめます。残念ながら、比較は必ずしも容易であるとは限りません。また、比較対象に、意図的に、または意図的ではなくても結果的にロックインをもたらすテクノロジが含まれていることもよくあります。Industry 4.0 の分野に日常的に従事している人以外にとっては、見分けにくいかもしれません。

特定のテクノロジの導入率も重要な場合があります。OPC UA は、オートメーション企業の上位 7 社やクラウド プロバイダーの上位 3 社を含む 800 社以上の企業に受け入れられています。この標準は、非営利組織によって管理されており、商用利用であってもロイヤルティはかかりません。OPC Foundation は、マイクロソフト提供の GitHub 上でオープンソースの参照実装を提供しています。OPC Foundation のメンバーはこのソースを無料で商用利用でき、またメンバーでなくても評価目的で無料で使用できます。

Microsoft Azure Industrial IoT では OPC UA マシン データ モデルをクラウドで利用できます。一方、他のベンダーは、OPC UA の意義はマシンからのデータの取得にあると主張していますが、その後データをクラウドで分析するには、データを専用のデータ モデルに変換する必要があります。その結果、標準化された OPC UA データ モデルが失われ、このようなプロセスによって、OPC UA モデルの作成に費やした時間と経費が無駄になる可能性があります。

Industry 4.0 の詳細

繰り返しになりますが、マイクロソフトでは、オープン性とロックイン回避が当社のエコシステム内のお客様にとって重要であると信じています。それにより、お客様における IIoT の中で連携して機能するデバイス、システム、テクノロジの構築が促進されます。

Azure Industrial IoT や、マイクロソフトが産業界のパートナーと共にイノベーションに取り組み、開発を進めている新たな製造業向け Microsoft Cloud が提供する、オープンかつ相互運用可能なソリューションの詳細をご確認ください。

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