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製造業 DX 実現に向けた取り組みは一段と進化。「ハノーバー メッセ」で新たなコンセプトを披露

新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大という事態を受けて、2021 年はオンラインという新形態で開催されたドイツの大型産業見本市「Hannover Messe」。ここでマイクロソフトは、例年と同様に製造業に向けた最新の取り組みを披露しました。この中で、ポストコロナ時代を見据えた新たな事業コンセプト「Microsoft Cloud for Manufacturing」を発表。DX (デジタルトランスフォーメーション) に挑む製造業のユーザーを広範囲で支援する姿勢を一段と明確にするとともに、いつものように先進ユーザーの事例を軸に、進化を続ける最新の製品・サービスの最新状況を明らかにしました。

製造業にかかわる読者の多くは、すでにご存じかと思いますが、Hannover Messe は毎年春にドイツのハノーバーで開催される大規模な産業見本市です。70 年以上の長い歴史を誇るイベントですが、2013 年にドイツ政府が、製造業革新プロジェクト「インダストリー4.0」のコンセプトを発表して以来、製造業のデジタル革新を巡る最新動向を探る場として、世界中から一段と高い注目を集めるようになりました。その大きな焦点となってきたのが、近年急増した ICT ベンダーの出展です。最近では、来場者も慣れてきましたが、数年前は産業用機械/部品や FA 器機を手掛けるメーカーが出展企業のほとんどを占めていた同見本市の会場で、異業種の ICT ベンダーの展示ブースが一気に増えたことは、来場者の間で大きな話題になりました。こうした ICT ベンダーの展示内容や関連ニュースは、最近のハノーバー メッセを巡る報道の焦点にもなっています。

年々盛り上がりを見せる ICT ベンダーの展示の中で、一貫して大きな存在感を示してきたのが、マイクロソフトの展示ブースです。マイクロソフトは、大手 ICT ベンダーの中でいち早く 2015 年から Hannover Messe への出展を開始。それ以降、継続して大規模なブースを構えて出展してきました。例年、ユーザーが実現した DX の事例を中心に展示しており、製品やサービスの最新情報だけでなく、DX の具体的な事例を目の当たりにできることから、開催期間中は常に多くの来場者でにぎわっていました。

製造業 DX 支援の姿勢が一段と鮮明に

残念ながら新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、2020 年の Hannover Messe は、一旦延期のうえ、開催が取りやめになりましたが、2021 年はデジタル版の「Hannover Messe 2021 Digital Edition」として、2021 年 4 月 12 日から 16 日までの 5 日間にわたって開催されました。初のオンライン開催です。主催者の発表では、約 1,800 の企業や団体、研究機関が出展。バーチャルな展示ブース、ライブストリーミングなど多彩な手段を使って、技術、製品、サービスを紹介しました。マイクロソフトも、こうした手法を駆使して、例年と同様に、製造業に向けた全体方針とともに、事例を中心に最新の取り組みを紹介しました。

今年の大きな目玉とも言えるのが、製造業のデジタル変革を支援するためにマイクロソフトが展開する取り組み全体のコンセプト、「Microsoft Cloud for Manufacturing」です。Hannover Messe 2021 Digital Edition の期間中に配信されたビデオストリーミング・プログラムの 1 つ、「What’s Next for Manufacturing」の中で、製造業担当 Vice President の Caglayan Arkan が明らかにしました。

左が Microsoft 製造業担当 Vice President Caglayan Arkan 氏。右は対談をした McKinsey & Company の Enno de Boer 氏。

左が Microsoft 製造業担当 Vice President Caglayan Arkan 氏。
右は対談をした McKinsey & Company の Enno de Boer 氏。
Microsoft Livestream @ HMI2021 「What’s Next for Manufacturing」より

新型コロナウイルスのパンデミックによって、世界の製造業が大きな打撃を受けました。これをキッカケに、いま製造業にかかわる多くの企業が、強靭性 (Resilient) とサステナビリティを高めるべく、さまざまな変革に乗り出しています。オープンスタンダードとエコシステムを提供し、こうした企業の活動を加速することが、Microsoft Cloud for Manufacturing の基本理念です。

「Microsoft Cloud for Manufacturing」のコンセプト

Arkan は、ビデオストリーミング・プログラムの中で、Microsoft Cloud for Manufacturing を展開するうえでの基本方針として、製造業における大きく 5 つの分野に継続的に投資することを明言しました。すなわち、「働き方の変革 (Transform your workforce)」「新しいやり方でお客様とエンゲージする (Engage customers in new ways)」「もっと俊敏な工場を構築する (Built more agile factories)」「もっと強靭なサプライチェーンをつくる (Create more resilient supply chains)」「イノベーションを加速し、新しいサービスを提供する (Unlock innovation and deliver new services)」の 5 分野です。さらに、これらに加えて、革新を進めるための基盤技術として不可決かつ重要な「セキュリティの合理化・強化」にも投資することも明らかにしています。

このコンセプトを実践するために、マイクロソフトは、絶え間なく技術や製品、サービスを進化させるとともに、それらをさまざまな業界に実装するための支援をしており、実際に数多くの事例も生まれています。「Hannover Messe 2021 Digital Edition」では、その最新状況を数多く紹介しています。その具体的な内容を、このブログの後編でご紹介します。

(監修: 日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ)

 

この投稿は前後編です。

後編「製造業 DX の先進事例も続々。デジタル形式の「ハノーバー メッセ」で披露

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