This is the Trace Id: 8b4c3fc7652e45d443c57671185e381c

ホリデー期間中のオンラインのセキュリティを守る

灰色のセーターを着た女性がテーブルに向かって座り、スマートフォンを見ています。

防御担当者が押さえておくべきポイント

サイバー犯罪者は、つけ込める好機を逃しません。ホリデーシーズンは、人々の注意が散漫になりやすいため、いっそう狙われやすくなります。買い物、家族との時間、流行する厄介な風邪、そしてインターネット越しに大切な人とつながる機会が増えるこの時期は、脅威アクターにとって格好の標的です。

残念ながら、こうした正規のやり取りの増加は、脅威アクターにとって隠れ蓑になります。Microsoft の 脅威インテリジェンス データによると、攻撃者は、人々の注意がそれやすく、急いでいて、小売業者や配送サービスからのメールを信じやすい時期に合わせて攻撃活動を展開しています。

こうした季節要因は、Microsoft のテレメトリと 2025 Microsoft デジタル防衛レポート (MDDR) でも一貫して確認されており、AI を活用したソーシャル エンジニアリングや偽装攻撃が、取引が集中する時期に件数・成功率の両面で増加することが示されています。

ホリデーシーズンを迎える今、防御担当者と一般ユーザーが特に注意すべきポイントを紹介します。

デバイスコード フィッシング

注文確認、配送状況、本人確認、詐欺アラートが本当に増えるホリデーシーズンの繁忙期に、脅威アクターはその混乱に乗じます。脅威アクターは、購入の問題を解決するため、または配送を確認するためだと装い、「確認コード」の入力を求めるメッセージを送ります。見覚えのある内容で、しかも急がせる口実になっているため、疑いの目が薄れます。しかし、そのコードを入力すると、パスワードを求められることなく、攻撃者にユーザーのアカウントへの OAuth アクセスを密かに許してしまう可能性があります。

Microsoft 脅威インテリジェンスは、消費者環境と企業環境の両方で、認証情報を必要としないアカウント乗っ取り手口が着実に増加していることを追跡しています。攻撃者がデバイスコードや同意ベースのフィッシングを使うのは、シンプルで拡張しやすく、従来の資格情報の盗用対策をすり抜けやすいからです。買い物がピークを迎える時期には、こうした誘導が正規の連絡に自然に紛れ込み、検知が難しくなって侵害リスクが高まります。
デバイスコード フィッシングの対策
  • 可能な限りデバイス コード フローを制限する
  • サインインの分かりやすさとユーザー確認を強化する
  • 不審なアクティビティを検出したら、直ちにアクセスを取り消す
  • サインイン リスク ポリシーを使って封じ込めを自動化する
  • Risky Sign-Ins (リスクの高いサインイン) を継続的に監視する

偽 CAPTCHA 攻撃 (ClickFix 手法)

ホリデー旅行の特典、タイムセール、駆け込みのギフト探しは、攻撃者が人目を逃れて潜むのに理想的な環境を生み出します。予約確認やプロモーション メールを偽装するリダイレクト攻撃では、被害者を CAPTCHA ページへ誘導するケースがよくあります。これはユーザーにとって見慣れたパターンで、疑われにくいのが特徴です。しかし、これは本物の CAPTCHA ではありません。脅威アクターはこれを、ソーシャル エンジニアリングの手口を届ける仕組みとして利用し、被害者に悪意のあるコマンドを Windows の [ファイル名を指定して実行] やターミナルに直接貼り付けさせようとします。

Microsoft 脅威インテリジェンスは最近、これらの ClickFix スキームが急速に拡大していることについて警告しました。必要なのは脆弱性の悪用ではなく、ユーザーの操作だけです。この単純さゆえに大規模展開がしやすく、買い物客が急いでいて、何気ない操作指示に従いやすい季節の繁忙期には特に危険です。

たとえば感謝祭直前には、Microsoft 脅威インテリジェンスが、米国の数万人を標的とした Storm-0900 による大量のフィッシング攻撃活動を検出し、ブロックしました。この攻撃者は、人々の注意がそれやすく、緊急のメッセージを受け取ると考えられる祝日に合わせて作戦を実行しました。

メールには、駐車違反切符、医療結果、感謝祭に関連する話題など、見覚えのある誘導文句が使われていました。各メッセージは、被害者を攻撃者が管理するサイトへリダイレクトし、偽のスライダー CAPTCHA の後に ClickFix のプロンプトを表示しました。

Microsoft は、フィルタリング、エンドポイント保護、そして攻撃者インフラの先回りブロックによって、この攻撃活動を阻止しました。とはいえ、この攻撃活動は、攻撃者が信頼されやすい UX パターン (CAPTCHA など) とユーザー実行型の手法を組み合わせ、従来の制御を回避する手口を示す明確な例です。
偽 CAPTCHA と ClickFix 攻撃の対策
  • アプリケーション制御を徹底し、コマンド実行パスを制限する
  • 不要なコマンドライン インターフェイスは無効化するか、厳格に制限する
  • ブラウザーと URL フィルタリング ポリシーを強化する
  • 想定外の操作に対するユーザーの見極め力を強化する
  • 異常なコマンド実行パターンを監視する
  • 最小権限を徹底したアカウント設計を維持する

テクニカル サポートを偽装する詐欺

人は、より安全性の低い個人デバイスを持ち歩き、ホテルの Wi‑Fi を使い、さまざまな技術的トラブルにも遭遇しがちです。攻撃者は、存在しない問題を解決すると称してサポート担当者を装い、この状況を悪用します。こうした詐欺は 11 月から 1 月にかけて一貫して急増し、特に高齢の家族や技術にあまり詳しくない人が標的になります。

2025 年版 MDDR では、サポート詐欺を世界で最も成功している不正手口の 1 つとして挙げています。より具体的には、恐喝とランサムウェアがサイバー攻撃全体の半数を占めています。

脅威アクターは、AI 生成スクリプト、より本物らしい電話応対の人物像や、ブランド偽装を駆使して、信ぴょう性を高めています。その結果、リモートアクセス型マルウェアのインストール、資格情報の盗用、完全なアカウント乗っ取りにつながる、もっともらしい口実が生まれます。

防御側と経営層にとって、こうした詐欺が特に懸念されるのは、個人と企業のリスクの境界を曖昧にするからです。ホテルの Wi‑Fi に接続した個人デバイスが侵害されれば、そこがより大規模な攻撃の起点になりかねません。
テクニカル サポートを偽装する詐欺への対策
  • 厳格なリモートアクセス制御で攻撃対象領域を縮小する
  • 組織全体で確認を徹底する文化を醸成する
  • 緊急性や支援の申し出をうのみにしないよう、ユーザーを教育する
  • 移動時に使用するデバイスを強化する
  • 類似ドメインや偽装サイトをブロックする
  • リモートアクセス ツールの悪用と、通常とは異なるヘルプデスクの動きを監視する
  • 明確で迅速に報告できるチャネルを用意する

偽の配送通知

ホリデー ショッピングの時期になると、誰もが荷物の追跡ばかりしてしまうものです。脅威アクターは、そうした思考の流れに入り込んできます。多くの人が十数件もの荷物を同時に追跡しているため、配達遅延や住所確認を求めるメールがもう 1 通増えても、疑われにくいのです。

デジタル防衛レポートによると、配送を装ったフィッシングは、最も悪用されている偽装手口の 1 つです。 Microsoft 脅威インテリジェンスによると、こうした配送関連の手口は毎年のホリデー シーズンに決まって急増しており、攻撃者は UPS、USPS、FedEx、Amazon、DHL、地域の郵便事業者などの有名配送業者を装います。巧妙に業者らしく見せかけ、タイミングも自然。さらに、買い物が最も活発になる時期のユーザー心理が、こうした攻撃をいっそう効果的にしています。

こうした攻撃活動は正規の取引フローを忠実に再現し、流出データや収集された受信トレイから取得した実在の追跡番号を含むことも多いため、ユーザーが本物の通知と見分けるのはますます困難になっています。
偽の配送通知詐欺への対策
  • 偽装を無効化する URL およびドメイン保護を適用する
  • 繁忙期の買い物シーズンにおけるユーザーの確認行動を強化する
  • 金銭的に重要な操作には、条件付きアクセスによる追加確認を適用する
  • メール規則の作成や転送の異常を検出する行動ベースの検知を追加する
  • 偽装防止ポリシーおよび送信者認証ポリシーを展開する

寄付を装う詐欺

第 4 四半期、特に Giving Tuesday (寄付の火曜日) の時期には寄付意欲が高まり、攻撃者はそこにつけ込みます。AI により、脅威アクターは洗練された非営利団体の Web サイト、感情に訴えるストーリー、説得力のある寄付フォームを大規模に生成できるようになりました。 災害救援、地域支援活動、あるいはラストチャンスのホリデー キャンペーンをめぐる緊急性のある心を揺さぶるストーリーを仕立て、善意につけ込みながら注意の散漫さとプレッシャーを利用しようとします。
寄付を装う詐欺への対策
  • 確認を徹底する文化を強化する — 特に寄付が増える時期は重要です
  • 審査済みの寄付プラットフォームの利用を促進する
  • 類似ドメインや新規登録ドメインをブロックして監視する
  • フィッシングに強い本人確認と異常検出を適用する
  • 詐欺手口の変化について従業員と関係者を教育する

季節を楽しみながら、警戒も忘れずに

セキュリティが季節の楽しみを奪うものではあってはなりませんが、活動が増えて注意が散漫になりやすい場面では、意識が何より重要です。Microsoft の サイバー スマートになるためのキット (Be CyberSmart Kit) 全体に共通するメッセージも、この点で一致しています。少し立ち止まって確認する、一手間かける、もう一度見直す——そのひと呼吸が、安全を守れるか、被害に遭うかの分かれ目になることがよくあります。

類似コンテンツの表示を増やす

青と白を基調とした表紙に「2025 年 Microsoft デジタル防衛レポート」と書いてある本。

Microsoft デジタル防衛レポート

恐喝とランサムウェアがサイバー攻撃の半数超を占めています

信頼経済につけ込む

ソーシャル エンジニアリング詐欺がもたらす影響を理解する
青い背景に "New" と表示された封筒に入った書類の白線イラスト。

CISO Digest を入手する

隔月配信のメール シリーズで専門家によるインサイト、業界動向、セキュリティ研究をいち早く入手しましょう。

Microsoft Security をフォロー

日本語 (日本) コンシューマーの正常性のプライバシー Microsoft に問い合わせ プライバシー 特定商取引法に基づく表示 Cookie の管理 使用条件 商標 広告について