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AI を活用する企業の安全を守るための Microsoft ガイド: データ ガバナンスとセキュリティ

青い背景を背に立つスーツ姿の男性。

概要

組織における大規模な AI の導入が急速に進む中で、企業のレジリエンスを支えるために不可欠な柱として、データ ガバナンスとデータ セキュリティの連携がより一層深まっています。フロンティア企業、すなわち AI 主導の変革を牽引する企業において、膨大なデータ資産を活用し、AI システムで高度な推論を行うには、最高情報責任者 (CIO)、最高情報セキュリティ責任者 (CISO)、それぞれのデータ担当者がこれまでにない緊密な連携を図ることが求められています。誰もが所有権を明確に把握し、運用方法を統一しなければ、データ漏えい、過剰共有、一貫性に欠ける AI の使用といったリスクが大幅に高まります。

このガイドは、「AI を活用する企業の安全確保」シリーズの前回の内容を踏まえ、安全に AI を導入し、最大の投資効果を引き出せるようサポートします。

ガバナンスのギャップ

一部の組織では、AI の導入が従来のガバナンス構造では追いつけないほどの勢いで進んでいます。Microsoft の「データ セキュリティ インデックス」によると、業界を問わず、特定の生成 AI セキュリティ制御を実装しているという組織はわずか 47% で、1 組織が安全に AI を導入するために必要な、明確な可視性を確保する余地があることが示唆されています。さらに重要なのは、Microsoft が Hypothesis Group に委託した 1,700 人以上のデータ セキュリティ専門家を対象とした多国籍調査によると、すでに 29% の従業員が業務において未承認の AI エージェントを使用しているということです。2 これにより組織は、特に生成 AI ツールが機密データや非構造化データを使用する場合に、データの扱い方、セキュリティの可視化、コンプライアンスに関する新たな課題に直面しています。

同時に、経営陣からは、生成 AI 向けの専門的な制御を導入し、技術的・運用面での安全対策への投資により一層力を入れている組織が増えているという回答が得られています。これらの結果が示していることは明確です。AI イノベーションは、それを支え安全を確保できるガバナンスなしには、成功させることができません。

統一モデルによる所有権の明確化: 分類、ラベル付け、保護、管理

データ ガバナンスを効果的に行うには、CIO、CISO、最高データ責任者 (CDO)、最高プライバシー責任者 (CPO) の間でそれぞれの責任を明確化させることが不可欠です。しかし、多くの組織は、所有権がバラバラに管理されたままです。このギャップを埋めるために、共通のモデル: 分類、ラベル付け、保護、管理の導入を推奨します。

1. 分類: 監視と所有権の確立

ガバナンスの第一歩は、所有データの全容把握から始まります。組織は、新たな AI エージェントの追跡を含め、構造化データ、非構造化データ、AI 生成データを完全に監視できる仕組みを作る必要があります。分類には以下が必要となります:

  • ビジネス リスクに照らし合わせた明確かつわかりやすいスキーマ
  • ビジネス部門内のデータの所有者および管理者の指定
  • CIO 主導の調査による継続的なインベントリ管理

分類は、その後のすべての段階の基盤となります。

2. ラベル付け: ガバナンスの実施を可能にする

分類が意図を定義するのに対し、ラベル付けはそれを実施します。秘密度ラベルにより、ポリシーが実際の用途に結びつけられ、セキュリティ システムやアクセス制御、さらには従業員が AI 出力を扱う際の基準となります。

主な要素は以下の通りです:

  • ラベル付けを徹底するテクノロジーの導入による、ラベルを基にセキュリティおよびデータ損失防止 (DLP) ポリシーが自動的に適用させる仕組みの構築
  • ビジネスへの影響を踏まえたリスク ベースのラベル付け戦略
  • ラベルを適用する状況と方法を徹底するための従業員トレーニング

3. 保護: セキュリティの運用

保護は、ポリシーを実際の対策として機能させる段階です。これには以下の項目が含まれます:

  • ロールベースのアクセス制御 (RBAC)、Just-In-Time (JIT) アクセス、DLP などのアクセス制御によるリシーの適用
  • 保存データと転送中のデータの暗号化
  • 過剰共有やポリシー違反の自動監視
  • プライバシー規制に準拠し構造化されたインシデント応答計画

これらの制御により、AI ツールが大規模にデータにアクセスし、処理する場合でも、機密データを確実に保護できます。

4. 管理: データのライフサイクル全体のガバナンス

ガバナンスは継続的な取り組みです。組織は以下を維持し続ける必要があります:

  • 最小化の原則に基づくデータ保持および削除ポリシー
  • データ ドリフト、誤ったラベル付け、異常アクセスの継続的な監視
  • データ所有権の自動再認定
  • IT、開発、セキュリティ チーム全体の AI エージェントの把握とガバナンス

ライフサイクル管理により、攻撃面が縮小され、長い目で見てビジネス価値に合ったデータの使用が実現します。

今後の展望: 人と AI エージェントが共に働く職場の管理

AI エージェントがより複雑な作業を担うようになるにつれ、ガバナンスにもさらなる進化が求められます。フロンティア企業では、エージェント ボスという新たなコンセプトが導入され、従業員一人ひとりが自分の使用するデジタル ワーカーに責任を持つようになっています。

このような変化に適応するため、テクノロジー リーダーには新たな要件が生まれています:

CIO:

ビジネス部門が承認済みのテンプレートを使用して安全にエージェントを作成し、展開できる、フェデレーション AI エコシステムを構築し、AI センター オブ エクセレンスがガバナンスを統括します。

CISO:

人間のユーザーに加え、自律型エージェントにもゼロ トラストの対象範囲を広げます。具体的には以下の通りです:
 

  • すべてのエージェントとその識別情報のインベントリを作成します
  • 各エージェントの職務に応じて、エージェントの業務上の特権アクセスに合わせた最小権限アクセスを適用します
  • エージェントの行動を監視し、機密データを使用した場合には侵害の発生を前提として対応します

自律型企業の実現には、これらの新たな制御を導入し、人間が責任を持って管理する必要があります。

最初の 180 日間: CIO と CISO 向けの共同プレイブック

この取り組みは、IT およびセキュリティのリーダーがエンタープライズレベルの AI ガバナンスを実現するためのロードマップ作りから始まります:

1 週間目: 基礎的な調整
 

  • 共通のデータ分類スキーマを策定します。
  • 重要資産と事業継続要件をマッピングします。
  • AI エージェントの作成および検証基準を統一します。

最初の 90 日間: 調査と制御のマッピング
 

  • AI のユース ケースと関連データ ソースを把握します。
  • DLP と制御のギャップを分析します。
  • 共通のリスク レジスターを作成し、パイロット ユース ケースの優先順位を決定します。

最初の 180 日間: 実装と検証
 

  • 新たなラベルとポリシーをパイロット ビジネス部門に展開します。
  • 高リスクのシナリオに自動化された DLP を導入します。
  • 制御の改善を目的とした月次ガバナンス委員会を設置します。

このプレイブックは、データ ガバナンスを単なるコンプライアンス機能から AI イノベーションの戦略的推進力へと変えるための取り組みをサポートします。

AI にむけた企業の準備

AI が活用される未来へ向けた第一歩は、強固な共同管理型のデータ ガバナンスとデータ セキュリティの基盤作りから始まります。CIO と CISO の役割を連携させ、共通のライフサイクル モデルを確立し、人とエージェントが共に働くハイブリッド ワークフォースに備えることで、組織は AI の潜在能力をより安全に、確信を持って引き出せます。

今こそこの基盤を築く絶好のチャンスです。

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ソファに座る人々と、「新規: Cyber Pulse: AI セキュリティ レポート」の文字。

Cyber Pulse: AI セキュリティ レポート

AI エージェントの発達と、監視、ガバナンス、セキュリティを通じた責任ある安全な導入への道のりに関する分析情報。
『AI ガバナンスに関する Microsoft Security 戦略』というタイトルで、緑のシャツを着た男性がテーブルでパソコンに向かうイラストが描かれた書籍の表紙。

AI ガバナンス戦略

信頼の構築、リスクの緩和、コストの削減、イノベーションの推進に向けた実行可能なステップ
青い背景に "New" と表示された封筒に入った書類の白線イラスト。

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  1. [1]
    Microsoft データ セキュリティ インデックス 2026 : データ保護と AI イノベーションの統合、Microsoft Security、2026
  2. [2]
    Microsoft が Hypothesis Group に委託した、1,700 人以上のデータ セキュリティ専門家を対象とした、2025 年 7 月の多国籍調査。

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